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<蝶の写真集> セセリチョウ科

キバネセセリ

データ 生息状況 生態写真

☆データ

キバネセセリ(黄羽せせり)
学 名 Bibasis aquilina
科 名 セセリチョウ科
亜科名 アオバセセリ亜科
属 名 キバネセセリ属
時 期 年1回、7月〜8月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)21-26mm
(開張)35-45mm  
生育地 雑木林周辺や渓流沿いで見られ、中部・西日本では山地性

<特徴>
 年1回の発生で、夏に成虫が出現し、北海道〜九州の雑木林周辺や渓流沿いで見られるセセリチョウの仲間ですが、中部・西日本では山地性となります。翅の表側は黄褐色で筋が見られ、メスは前翅にはっきりした黄色斑群があるので、識別できます。翅の裏側はほぼ黄褐色です。すばやく飛翔するので、追いかけるのはたいへんです。幼虫は、ウコギ科植物(ハリギリなど)、を食べます。

<名前の由来>
 ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、羽が黄(キ)色っぽく見えることから名付けられました。

<備考>
 顕著な地域差はありません。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2008) 準絶滅危惧種(NT2)
「これまでに小川町、秩父市、小鹿野町で記録がある。現在は奥秩父の山地を中心に産地があるが、もともと個体数は多くなく、最近は記録が少なくなっているため、本書から新たに掲載種となった。」

●県内での希少度 ★★★☆☆
 埼玉県下では、奥秩父の山地で夏に成虫が見られるセセリチョウの仲間です。山地の落葉広葉樹林周辺や渓谷沿いなどに生息し、幼虫の食餌植物であるウコギ科植物(ハリギリなど)周辺や地表での吸水、樹液、各種の花、獣糞などで観察できます。

☆生態写真

キバネセセリ♀(セセリチョウ科) 2006年8月5日午前、奥秩父林道(秩父市)で撮影

 2006年8月5日午前、奥秩父林道(秩父市)の標高約1,300m地点で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

キバネセセリ♀(セセリチョウ科) 2013年7月20日午前、三国峠付近(秩父市)で撮影

 2013年7月20日午前、標高1,740mにある三国峠付近(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

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