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<蝶の写真集> タテハチョウ科

アサギマダラ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

アサギマダラ(浅葱斑)
学 名 Parantica sita
科 名 タテハチョウ科
亜科名 マダラチョウ亜科 
属 名 マダラチョウ族
属 名 アサギマダラ属
時 期 年2〜3回、4月〜10月
分 布 本州(関東以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)43-65mm
(開張)100mm前後
生育地 市街地から高山帯まで

<特徴>
 成虫は春から秋まで、市街地から高山帯までいろいろなところで見られるマダラチョウの仲間です。翅の裏側と表側は黒褐色の地に浅葱(アサギ)色の斑模様が見られますが、後翅の外縁は赤褐色になります。ほとんどはばたかず、ふわふわと舞っていますが、移動性が強く、長距離移動をする渡り蝶として知られています。幼虫は、ガガイモ科植物(キジョラン、イケマなど)を食べます。

<名前の由来>
 葱(ねぎ)の若芽に因んだ青み勝ちの浅い緑青色(アサギ)をした斑(マダラ)模様のある蝶という意味で命名されました。

<備考>
 季節型はありません。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★☆☆☆
 ほぼ埼玉県下全域で、春から秋まで見られる可能性がありますが、山地から高山帯の方が頻度が高く、丘陵地や平地では稀です。関東地方南部では幼虫越冬しますが、春に羽化すると北方や標高の高いところに移動し、秋になると南方へ長距離移動します。しかし、その途中で平地へ立ち寄ることがあるので、その時に平地でも観察できる可能性があるのです。成虫は、ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリなどの花を好み、地表でも吸水します。

☆生態写真

アサギマダラ♂(タテハチョウ科) 2007年6月17日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影

 2007年6月17日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、ここでは珍しい蝶です。

アサギマダラ♂(タテハチョウ科) 2007年9月16日午前、三峰山(秩父市)で撮影

 2007年9月16日午前、標高1,100mの三峰山(秩父市)で撮影しました。

アサギマダラ♀(タテハチョウ科) 2013年7月20日午前、三国峠付近(秩父市)で撮影

 2013年7月20日午前、標高1,740mにある三国峠付近(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

アサギマダラ♀(タテハチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、標高400mにある「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

☆雌雄比較

オス  メス
   
アサギマダラ♂ 2006年8月6日撮影 アサギマダラ♀ 2006年8月6日撮影

 オスは、後翅に暗色の性斑が表れるので、識別できます。

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