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<蝶の写真集> シジミチョウ科

ゴイシシジミ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

ゴイシシジミ (碁石小灰)
学 名 Taraka hamada
科 名 シジミチョウ科 
亜科名 アシナガシジミ亜科
族 名 ゴイシシジミ族
属 名 ゴイシシジミ属
時 期 年2〜5回、5月〜10月
分 布 北海道西部〜九州
大きさ (前翅長)10-17mm
(開張)約20mm
生育地 雑木林から亜高山帯

<特徴>
 年2〜5回の発生で、成虫は春から秋まで、北海道西部〜九州の雑木林から亜高山帯で見られるシジミチョウの一種です。翅の裏側は白地に黒斑が目立ちます。表側は茶褐色地に黒斑が見られます。竹藪周辺をチラチラと飛んでいて、なかなかとまりませんが、葉の裏側にとまってアブラムシの分泌液を吸っている時にはシャッターチャンスがあります。幼虫は純肉食で、ササやタケ類に寄生するササコナフキツノアブラムシ、タケノアブラムシを食べます。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、羽の裏の黒斑が碁石(ゴイシ)を置いたように見えることから名付けられました。

<備考>
 季節型はあまりありませんが、メスは大きく、翅が丸味を帯びています。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 準絶滅危惧(NT2)
「低地から低山帯にかけて分布。県内では幼虫が主にアズマネザサにつくササコナフキツノアブラムシを食餌としているため低地の方が産地が多い。近年、その低地で産地数の減少と生息数の減少が著しく、本書から新たに掲載種となった。」

●県内での希少度 ★★★☆☆
 ほぼ埼玉県下全域で、春から秋まで見られるシジミチョウの仲間でしたが、県東部、県北部、県中央部の都市化が進んでいる所では、生息地が減少し、なかなか見られなくなっています。平地から高地の雑木林に主に生息しますが、神社や公園、屋敷林などでも発生することがあります。幼虫は純肉食で、ササやタケ類に寄生するササコナフキツノアブラムシ、タケノアブラムシを食べるので、それらがいる場所で観察できます。

☆生態写真

ゴイシシジミ (シジミチョウ科) 2006年7月23日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2006年7月23日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、7頭が葉の裏側に群れて、アブラムシの分泌液を吸っていました。

ゴイシシジミ (シジミチョウ科) 2007年7月8日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影

 2007年7月8日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、数頭が葉の裏側に群れていました。

ゴイシシジミ (シジミチョウ科) 2014年8月24日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影

 2014年8月24日午後、八丁湖公園(比企郡吉見町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたのを接写しました。

ゴイシシジミ (シジミチョウ科) 2015年5月17日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2015年5月17日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しましたが、笹の葉の上に止まっていました。。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
   
ゴイシシジミ♂(しじみちょう科)  ゴイシシジミ♀(しじみちょう科) 

 オスは、前翅の先が角張っています。
 メスは、前翅の先が丸みをおびます。

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