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<蝶の写真集> シジミチョウ科

ヒメシジミ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

ヒメシジミ(姫小灰)
学 名 Plebejus argus
科 名 シジミチョウ科 
亜科名 ヒメシジミ亜科
族 名 ヒメシジミ族
属 名 ヒメシジミ属
時 期 年1回、6月〜7月
分 布 北海道、本州、九州
大きさ (前翅長)13-17mm
(開張)30mm前後
生育地 草地、渓流沿いなど

<特徴>
 年1回の発生で、初夏に成虫が出現し、草地、渓流沿いなどで見られます。翅の裏側は、灰色地にオレンジの帯が目立ちます。表側は、オスでは青紫色で縁が黒っぽくなり、メスでは全体が茶褐色ぽくなります。幼虫は、キク科、まめ科を中心に各種を食べます。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、小さく愛らしいのでヒメ(姫)が付きました。

<備考>
 北海道亜種と本州・九州亜種があります。

☆生息状況
●環境省レッドリスト (本州・九州亜種)準絶滅危惧(NT)

●埼玉県レッドデータブック(2018) 絶滅危惧TA類(CR)
「これまでに秩父市大滝と寄居町に記録があるが、寄居町の記録には疑問があり、確実な産地は秩父市大滝の奥秩父山地のみ。最近の記録は1982年に1例、2006年に1例、さらに2015年に2例であり、生息地数、生息地での個体数はいずれも非常に少ないと思われる。」

●県内での希少度 ★★★★★

☆生態写真 (埼玉県内の写真はありません)

ヒメシジミ♂ (シジミチョウ科)本州・九州亜種 2003年6月15日早朝、木賊温泉(福島県南会津町)

 2003年6月15日、木賊温泉(福島県南会津町)に泊まり、早朝起きだして、周辺の標高800mほどのところを散策しながら、自然の風景や野草の写真を撮りました。その時、ヒメシジミが葉に停まったまま動かなかったので接写しましたが、本州・九州亜種です。

ヒメシジミ♂ (シジミチョウ科)本州・九州亜種 2003年6月27日昼頃、二口温泉「磐司荘」(宮城県仙台市)

 2003年6月27日、宮城県仙台市太白区の標高300mにある二口温泉「磐司荘」(宮城県)玄関前の花壇にとまっているのを接写しましたが、本州・九州亜種です。

ヒメシジミ♂ (シジミチョウ科)本州・九州亜種 2005年7月10日朝、岳の湯温泉(長野県武石村)

 2005年7月10日朝、標高1,000mにある岳の湯温泉付近(長野県武石村)で撮影しましたが、本州・九州亜種です。

ヒメシジミ♀ (シジミチョウ科)本州・九州亜種 2005年7月16日午前、磐梯山の雄子沢(福島県北塩原村)

 2005年7月16日午前、磐梯山の標高約900mにある雄子沢(福島県北塩原村)で撮影しましたが、本州・九州亜種です。ヒメジョオンの花で吸蜜していました。

ヒメシジミ♂ (シジミチョウ科)北海道亜種 2006年7月15日午前、有島記念館(北海道ニセコ町)

 2006年7月15日午前、有島記念館(北海道ニセコ町)付近で撮影しましたが、北海道亜種で、本州・九州亜種に比べ小型で、表の青藍色が強く、外縁黒帯が狭いのです。シロツメクサの花で吸蜜していました。

ヒメシジミ♀ (シジミチョウ科)本州・九州亜種 2015年6月14日午前、白馬山麓(長野県白馬村)

 2015年6月14日午前、白馬山麓(長野県白馬村)で撮影しましたが、本州・九州亜種で、葉上に止まっているのを望遠で捉えました。


☆雌雄比較 (同一場所、同一時間帯、それぞれ同一個体、本州・九州亜種)

オス
   
ヒメシジミ♂ 2005年7月16日午前、磐梯山の雄子沢(福島県北塩原村)で撮影
メス
   
ヒメシジミ♀ 2005年7月16日午前、磐梯山の雄子沢(福島県北塩原村)で撮影

 オスでは、翅の表側は青紫色で縁が黒っぽくなり、裏側は、基部が青白くなります。
 メスでは、翅の表側は全体が茶褐色ぽくなり、裏側は、灰色地にオレンジの帯が目立ちます。

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