<蝶の写真集> アゲハチョウ科
アゲハチョウ
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<特徴> 年2〜5回の発生で、成虫は春から秋まで見られるお馴染みのチョウの一つで、都市部から山岳地帯まで、いろいろな所で観察することが出来ます。しかし、よく見ると結構きれいなのです。翅の裏側も表側も黄色地に、黒い帯と線できれいな模様があり、後翅には、青または赤の紋も見られ、尾状突起があります。飛翔力が強く、元気に飛びまわるので、追いかけて撮影するのはたいへんですが、春にはツツジ類、夏以降にはヤブガラシ、アザミ類、ヒガンバナなどで吸蜜するので、シャッターチャンスがあります。幼虫は、ミカン科(サンショウ、カラタチ、ウンシュウミカン、ナツミカン、ユズ、カラスザンショウなど)の葉を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるので、そこから名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。他のアゲハチョウと区別するために、ナミアゲハと呼ばれることもあります。 |
☆生息状況
●環境省レッドリスト ―
●埼玉県レッドデータブック(2018) ―
●県内での希少度 ★☆☆☆☆
埼玉県下全域に生息していて、市街地で最も普通に見られるアゲハチョウの一つです。平地から山地にかけての比較的明るい場所で、幼虫の食餌植物のサンショウ、カラタチ、ウンシュウミカン、ナツミカン、ユズ、カラスザンショウなどミカン科各種があるところでは、よく見られますし、ヤブガラシ、アザミ類、ヒガンバナなどの成虫の蜜源のあるところでも観察できます。
アゲハチョウ(アゲハチョウ科) 2000年6月17日午前、亀久保(ふじみ野市)で撮影 |
2000年6月17日午前、亀久保(ふじみ野市)で撮影しましたが、畑の中をゆらゆらと飛んでいました。
アゲハチョウの春型♀(アゲハチョウ科) 2005年5月14日昼、川口市で撮影 |
2005年5月14日昼、川口市で撮影しましたが、ツツジ畑の中を忙しげに飛んでいました。
アゲハチョウの夏型♂(アゲハチョウ科) 2006年9月5日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影 |
2006年9月5日昼、見沼たんぼ(埼玉県川口市)で撮影しましたが、吸蜜中を接写しました。
アゲハチョウの夏型♀(アゲハチョウ科) 2007年9月9日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影 |
2007年9月9日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、葉に止まっていました。
アゲハチョウの夏型♂(アゲハチョウ科) 2014年6月10日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影 |
2014年6月10日午後、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。
アゲハチョウの春型♂(アゲハチョウ科) 2016年5月14日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影 |
2016年5月14日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しましたが、しばらく葉上に止まっていたので接写できました。
アゲハチョウ♂(アゲハチョウ科) 2016年7月29日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影 |
2016年7月29日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを望遠で捉えました。
オス | |
アゲハチョウの夏型♂(アゲハチョウ科) 2006年9月5日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影 | |
メス | |
アゲハチョウの夏型♀(アゲハチョウ科) 2006年9月20日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影 |
オスの腹端部に赤丸部分の交尾器が目立ち、夏型では、地色が白くなります。
メスの腹端部に赤丸部分の交尾器が目立たなく、夏型では、黄色みをおびます。
☆近似種比較 夏型オス
アゲハチョウ | キアゲハ |
アゲハチョウ夏型♂(アゲハチョウ科) | キアゲハ夏型♂(アゲハチョウ科) |
アゲハチョウは、赤丸の部分が黒い縞模様になります。
キアゲハは、赤丸の部分が塗りつぶした黒っぽい模様になります。
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