本文へスキップ

埼玉県内の蝶の観察と写真、資料を掲載しています。

メールでのお問い合わせは
gauss@js3.so-net.ne.jp

<蝶の写真集> タテハチョウ科

ヒメアカタテハ

データ 生息状況 生態写真 近似種比較

☆データ

ヒメアカタテハ(姫赤立翅)
学 名 Cynthia cardui
科 名 タテハチョウ科
亜科名 タテハチョウ亜科
族 名 タテハチョウ族
属 名 アカタテハ属
時 期 多化性、5月〜11月
分 布 日本全土
大きさ (前翅長)25-33mm
(開張)55mm前後
生育地 平地から山地の草地、畑地、市街地など

<特徴>
 多化性で、成虫は春から晩秋にかけて、日本各地の平地から山地の草地、畑地、市街地などで普通に見られるタテハチョウの仲間です。翅の裏側は目立たない地味な色をしていますが、表側は、褐色地に黒い斑紋があり、前翅には白斑紋も見られます。活発に飛び回っていますが、時々、花や地上に静止することがあるので、結構シャッターも切らせてくれます。オスは、占有行動をとることが知られています。幼虫は、キク科植物( ヨモギ、ハハコグサ、ゴボウなど)、オオバコ科植物(オオバコ)を食べます。

<名前の由来>
 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、その中でも赤(アカ)色っぽく、アカタテハに比べて、やや小さく愛らしいので姫(ヒメ)が付きました。

<備考>
 暖地では、成虫でも越冬するので早春に見られることもあります。季節型はなく、オスとメスはよく似ていて、識別が難しいのです。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★☆☆☆☆
 ほぼ埼玉県下全域で、成虫は春から秋まで見られるタテハチョウの仲間ですが、成虫でも越冬するので、冬や早春の暖かい日に飛び出してくる場合もあります。平地から山地の明るい草地、畑地などに生息していますが、市街地でも結構見られます。幼虫の食餌植物であるキク科植物( ヨモギ、ハハコグサ、ゴボウなど)、オオバコ科植物(オオバコ)周辺や成虫の蜜源となっているタンポポ類、アザミ類、コスモス、セイタカアワダチソウなどの花で観察できます。

☆生態写真

ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2005年11月5日午後、見沼たんぼ(川口市)で撮影

 2005年11月5日午後に撮影しましたが、見沼たんぼにある「見沼自然の家」付近(川口市)の畑地を飛んでいて、菊の花で吸蜜していました。

ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2006年11月4日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2006年11月4日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、羽を開いたまましばらくじっとしていたので、何回もシャッターが切れました。

ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2007年7月16日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2007年7月16日午前、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しました。

ヒメアカタテハ(タテハチョウ科) 2012年10月13日午前、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影

 2012年10月13日午前、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

☆近似種比較 

アカタテハ  ヒメアカタテハ
   
アカタテハ(アゲハチョウ科)  ヒメアカタテハ(アゲハチョウ科) 

 アカタテハは、表側後翅の赤丸の部分が黒っぽくなります。
 ヒメアカタテハは、赤丸の部分が表側後翅の赤丸の部分まで模様があります。

前種へ タテハチョウ科目次 次種へ

……蝶の掲示板を設けています。ぜひご利用下さい……
ガウスの蝶の画像掲示板
蝶についてのご質問、疑問、情報などありましたら書き込んで下さい。私が、お答えいたします。

このページの先頭へ
トップページ INDEXへ
姉妹編「蝶の写真館」へ

*ご意見、ご要望のある方は右記までメールを下さい。よろしくね! gauss@js3.so-net.ne.jp

ナビゲーション