本文へスキップ

埼玉県内の蝶の観察と写真、資料を掲載しています。

メールでのお問い合わせは
gauss@js3.so-net.ne.jp

<蝶の写真集> アゲハチョウ科

ジャコウアゲハ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
学 名 Atrophaneura alcinous
科 名 アゲハチョウ科 
亜科名 アゲハチョウ亜科
族 名 キシタアゲハ族
属 名 ジャコウアゲハ属
時 期 年3回、4月〜9月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)42-60mm
(開張)90-110mm
生育地 河川敷、樹林内など
<特徴>
 年3回の発生で、成虫は春から秋まで河川敷、樹林内などで見られます。体に有毒成分を含んでいて、鳥に襲われる危険性が少ないせいか、悠々と飛んでいるような気がします。国内でもいくつかの亜種がありますが、関東ではオスは黒色で後翅に赤色紋列が見られ、メスは黄灰色で後翅に黄色紋列があります。また、長い尾状突起があるのが特徴です。幼虫は、ウマノスズクサとオオバウマノスズクサを食します。

<名前の由来>
 オスを捕らえると,強い麝香(じゃこう)の様な芳香を出すことから命名されました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。本土亜種、屋久島亜種、奄美・沖縄亜種、宮古亜種、八重山亜種があります。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★☆☆☆
 ほぼ県内全域の平地から丘陵地の河川沿いの原野や堤防、畑の周辺等で、幼虫の食餌植物であるウマノスズクサ、オオバウマノスズクサが自生する周辺に生息しています。2002年の「埼玉県レッドデータブック」では、準絶滅危惧種(NT1)となっていましたが、近年の気候の温暖化によるものか、生息情報が増え、2008年版では、はずされました。食餌植物が自生しているところからあまり離れないので、どこにでもいるわけではないのですが、発生地では個体数が多くなっています。

☆生態写真

ジャコウアゲハ♂(アゲハチョウ科) 2006年6月4日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2006年6月4日午後、「蝶の里公園」(埼玉県嵐山町)で撮影しましたが、アザミの花で吸蜜していました。

ジャコウアゲハの夏型♀(アゲハチョウ科) 2006年7月2日午後、「環境科学国際センター」(加須市)で撮影

 2006年7月2日午後、「環境科学国際センター」(加須市)の生態園で撮影しましたが、葉上に止まっていたのを望遠で捉えました。

ジャコウアゲハの春型♂(アゲハチョウ科) 2013年5月4日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影

 2013年5月4日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しましたが、チョウジソウの花で吸蜜していました。

ジャコウアゲハの春型♂(アゲハチョウ科) 2013年5月19日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影

 2013年5月19日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、ウマノスズクサの周辺を飛び回っていました。

ジャコウアゲハの春型♂(アゲハチョウ科) 2014年5月4日午後、「見沼自然公園」(さいたま市緑区)で撮影

 2014年5月4日午後、見沼田んぼの「見沼自然公園」(さいたま市緑区)で撮影しましたが、吸蜜中を接写しました。

ジャコウアゲハの春型♂(アゲハチョウ科) 2016年5月15日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影

 2016年5月15日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
   
ジャコウアゲハ♂(アゲハチョウ科)  ジャコウアゲハ♀(アゲハチョウ科) 

 オスは、翅の表側は、ツヤのない黒色になります。
 メスは、翅の表側は、黄灰色から暗灰色になります。

前種へ アゲハチョウ科目次 次種へ

……蝶の掲示板を設けています。ぜひご利用下さい……
ガウスの蝶の画像掲示板
蝶についてのご質問、疑問、情報などありましたら書き込んで下さい。私が、お答えいたします。

このページの先頭へ
トップページ INDEXへ
姉妹編「蝶の写真館」へ

*ご意見、ご要望のある方は右記までメールを下さい。よろしくね! gauss@js3.so-net.ne.jp

ナビゲーション