<蝶の写真集> アゲハチョウ科
ウスバシロチョウ
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<特徴> 年1回の発生で、早春にだけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、林縁、草地、畑地など見られますが、寒冷地では夏に見られることがあるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側は、白地に黒い筋が目立ちます。翅の表側も同様に白地に黒い筋が目立ちますが、体毛がはっきり見えるのが特徴です。頭部近くに黄褐色の毛があることで、ヒメウスバシロチョウと識別されます。ふわふわとあまり羽ばたかずにゆっくりと飛んでいます。幼虫は、ケシ科植物(ムラサキケマン、ジロボウエンコグサ、ヤマエンゴサクなど)を食べます。
<名前の由来> 羽が薄く陽光に透けるように見える白い蝶という意味で命名されました。 <備考> オスと比べ、メスは体の毛が少なく、交尾後は受胎嚢をつけます。別名:ウスバアゲハ |
☆生息状況
●環境省レッドリスト ―
●埼玉県レッドデータブック(2018) ―
●県内での希少度 ★★☆☆☆
荒川以西の丘陵地から山地の開けた草地、畑など明るい所で春先に成虫を見ることができます。幼虫の食餌植物であるケシ科植物(ムラサキケマン、ジロボウエンコグサ、ヤマエンゴサクなど)のあるところや成虫の蜜源のハルジオン、ネギ、ウツギなどの花で観察することもできます。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2006年5月14日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影 |
2006年5月14日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、ふわふわとゆったり飛んでいて、時々吸蜜したところを接写しました。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2008年6月1日午前、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影 |
2008年6月1日午前、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影しましたが、ドクダミの花で吸蜜していました。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2013年4月29日午後、鎌北湖畔(入間郡毛呂山町)で撮影 |
2013年4月29日午後、鎌北湖畔(入間郡毛呂山町)で撮影しましたが、葉上に止まったところを望遠で捉えました。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2013年5月18日午前、中津川(秩父市)で撮影 |
2013年5月18日午前、中津川(秩父市)で撮影しましたが、ふわふわとゆったり飛んでいて、時々止まったところを接写しました。
ウスバシロチョウ♀(アゲハチョウ科) 2014年5月31日午後、南川(飯能市)で撮影 |
2014年5月31日午後、正丸峠登山口にあたる標高350mの南川(飯能市)で撮影しましたが、草に止まっているところを接写しました。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2016年5月5日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影 |
2016年5月5日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しましたが、花に止まったところを接写しました。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2016年5月18日午後、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影 |
2016年5月18日午後、最高標高581.5mの「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影しましたが、ツツジの花で吸蜜していたところを接写しました。
オス | メス |
ウスバシロチョウ♂(アゲハチョウ科) | ウスバシロチョウ♀(アゲハチョウ科) |
オスは、翅の表側は、メスより白くなり、腹部に毛が多いのです。
メスは、翅の表側は、オスより黒っぽくなり、腹部に毛が少なく、交尾後は受胎嚢をつけます。
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