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<蝶の写真集> セセリチョウ科

キマダラセセリ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

キマダラセセリ(黄斑せせり)
学 名 Potanthus flavus
科 名 セセリチョウ科
亜科名 セセリチョウ亜科
族 名 キマダラセセリ族
属 名 キマダラセセリ属
時 期 年2回、6月〜9月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)13-17mm
(開張)30-34mm  
生育地 河川、雑木林など

<特徴>
 年2回の発生で、成虫は初夏から初秋まで、河川や雑木林などで見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は黄褐色と山吹色のまだら模様が目立ちます。表側は、褐色の地色に山吹色の帯が見られます。ジェット戦闘機のように敏速に飛ぶので、なかなかカメラに収まってはくれません。幼虫は、イネ科植物(ススキ、ジュズダマ、アズマネザサ、ミヤコザサ、エノコログサ、アキノエノコログサなど)を食べます。

<名前の由来>
 ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、黄色地に黒っぽい斑模様が見られるところから名付けられました。

<備考>
 春型は、夏型に比べて大きくなります。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★☆☆☆
 ほぼ埼玉県下全域で、成虫は初夏から秋まで見られるセセリチョウの仲間です。平地から山地の雑木林や草地、河川などに主に生息していますが、たまに、市街地の公園緑地などでも見られます。幼虫の食餌植物であるイネ科植物(ススキ、ジュズダマ、アズマネザサ、ミヤコザサなど)周辺や成虫の蜜源となっているヒメジョオン、ノアザミ、ヒヨドリバナなどの花で観察することができます。

☆生態写真

キマダラセセリ(セセリチョウ科) 2006年6月7日夕方、見沼たんぼ(川口市)で撮影

 2006年6月7日夕方、見沼たんぼの見沼代用水東縁付近(川口市)で陽が落ちかけているときに撮影しました。

キマダラセセリ(セセリチョウ科) 2006年6月10日昼、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影

 2006年6月10日昼、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しました。

キマダラセセリ(セセリチョウ科)2006年7月30日午前、「県民の森」(秩父郡横瀬町)で撮影

 2006年7月30日午前、「県民の森」(秩父郡横瀬町)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

キマダラセセリ(セセリチョウ科)2006年9月9日午後、黒竹(秩父郡小鹿野町)で撮影

 2006年9月9日午後、黒竹(秩父郡小鹿野町)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

キマダラセセリ(セセリチョウ科) 2007年8月19日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2007年8月19日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、1頭だけが葉の上にとまっていました。

キマダラセセリ(セセリチョウ科) 2014年6月10日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2014年6月10日午後、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しましたが、ヒメジョオンの花で吸蜜していました。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
 
キマダラセセリ♂(セセリチョウ科)  キマダラセセリ♀(セセリチョウ科) 

 オスは、腹部が細く、前翅表に性標があり、前翅の先が尖り気味になります。
 メスは、腹部が太く、翅形が広くなります。

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