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<蝶の写真集> タテハチョウ科

コジャノメ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較 近似種比較

☆データ

コジャノメ(小蛇目)
学 名 Mycalesis francisca
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ジャノメチョウ亜科
族 名 ジャノメチョウ族
属 名 コジャノメ属
時 期 年2〜3回、4月〜10月
分 布 本州〜九州
大きさ (前翅長)20-30mm
(開張)40-50mm
生育地 雑木林内や周辺

<特徴>
 年2〜3回の発生で、成虫は春から秋まで見られ、本州から九州の雑木林内やその周辺の暗い環境を好むジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は黒褐色の地色に白線と大小の眼状紋が並んでいますが、地色が濃く、白線が少し湾曲し、やや紫がかっていることで、ヒメジャノメと区別されます。表側は茶色の地色に、前翅では大小2つの眼状紋が左右にあり、後翅では小さいのが左右に一つずつあります。飛び方は、比較的緩やかで、葉や地表にとまりやすいので、シャッターを切れるチャンスがあります。幼虫はイネ科植物(チジミザサ、ススキ、アシボソ、アブラススキなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅にヘビの目玉に似た丸い眼状紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、ジャノメチョウより小さいのでコ(小)が付きました。

<備考>
 夏型は前翅の眼状紋が大きくなります。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★☆☆☆☆
 荒川以西の丘陵から山地帯に主に生息しいますが、県北部にも生息地があり、県中央部や県東部でもわずかに見られる可能性があります。雑木林の中で、幼虫の食餌植物であるイネ科植物(チジミザサ、ススキ、アシボソ、アブラススキなど)周辺や樹液、腐った果実、獣糞などに集まったところを観察できます。

☆生態写真

コジャノメの春型(タテハチョウ科) 2006年5月14日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2006年4月30日午前、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、とまった時に一瞬羽を開いてくれたので、表側のシャッターが切れました。

コジャノメの夏型(タテハチョウ科) 2006年8月20日午前、三峰山(秩父市)で撮影

 2006年8月20日午前、標高1,100mの三峰山(秩父市)で撮影しました。

コジャノメの夏型(タテハチョウ科) 2007年8月26日午前、白石峠付近(比企郡ときがわ町)で撮影

 2006年8月20日午前、標高763mの白石峠付近(比企郡ときがわ町)で撮影しました。

コジャノメの夏型(タテハチョウ科) 2012年8月26日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2012年8月26日午前、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影ましたが、夏型は眼状紋が大きくはっきりしています。

コジャノメの春型(タテハチョウ科) 2013年5月31日午後、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影

 2013年5月31日午後、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

コジャノメの夏型(タテハチョウ科) 2014年8月24日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影

 2014年8月24日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

コジャノメの夏型(タテハチョウ科) 2016年8月26日午後、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影

 2016年8月26日午後、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

 ☆雌雄比較 春型

オス  メス
   
コジャノメ♂(タテハチョウ科)  コジャノメ♀(タテハチョウ科) 

 オスは、翅の表側の前翅内縁付近に長毛が生えた光沢のある性標が目立ちます。
 メスは、腹部がオスより太く短くなります。

☆近似種比較 

ヒメジャノメ  コジャノメ
   
ヒメジャノメ(タテハチョウ科)  コジャノメ(タテハチョウ科) 

 ヒメジャノメは、裏側の白班が真直ぐにになります。
 コジャノメは、裏側の白班が湾曲します。

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