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<蝶の写真集> タテハチョウ科

クジャクチョウ

データ 生息状況 生態写真

☆データ

クジャクチョウ(孔雀蝶)
学 名 Inachis io
科 名 タテハチョウ科 
亜科名 タテハチョウ亜科
族 名 タテハチョウ族
属 名 クジャクチョウ属
時 期 通常年2回、6月〜10月
分 布 北海道、本州(中部以北)
大きさ (前翅長)26-32mm
(開張)55-65mm
生育地 本州では山地など
北海道では平地など

<特徴>
 通常年2回の発生で、成虫は初夏から秋まで、本州の中部地方以北では山地などで、北海道では平地でも見ることができるタテハチョウの一種です。翅の裏側は木肌模様で、目立ちませんが、表側は真紅の地にカラフルな孔雀(クジャク)紋が4つ見られます。素早く飛んでいくので、カメラで追いかけるのはたいへんです。オスは、占有行動をとることが知られています。幼虫は、イラクサ科植物(ホソバイラクサなど)、クワ科植物(カラハナソウなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅の表側に、孔雀(クジャク)の羽にあるようなカラフルな孔雀紋が見られるので命名されました。

<備考>
 成虫で越冬します。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 準絶滅危惧種(NT2)
「低山地から亜高山帯に分布するが、低山地では産地は局地的。平野部での個体は越冬個体で、土着ではない。現在は秩父地方の山地を中心に産地があるが、最近は奥秩父の山間部でも個体数が減少傾向であるため、本書から新たに掲載種となった。」

●県内での希少度 ★★★☆☆
 埼玉県下では、主としてJR八高線以西の丘陵地から山地で、成虫は初夏から秋まで見られるタテハチョウの仲間ですが、県北部にも少し生息地がありますし、ごく稀に平地で見られる場合があります。丘陵地から山地の樹林周辺、草地などに生息し、幼虫の食餌植物であるイラクサ科植物(ホソバイラクサなど)、クワ科植物(カラハナソウなど)周辺や成虫の蜜源となるアザミ類、ヨツバヒヨドリなどの各種の花、地表での吸水、腐った果実などで観察できます。

☆生態写真 (埼玉県内の写真はありません)

クジャクチョウ(タテハチョウ科) 2000年7月2日午前、「里美牧場」(茨城県里美村)で撮影

 2000年7月2日午前、茨城県里美村の標高700〜800mにある「里美牧場」で撮りましたが、太平洋岸の南限に位置する場所です。

クジャクチョウ(タテハチョウ科) 2005年6月25日午後、小田代原(栃木県日光市)で撮影

 2005年6月25日午後、標高約1,400mの小田代原(栃木県日光市)で撮影しました。表側を見せてはとまってくれなかったので、裏側のみの撮影となってしまいましたが、飛んでいるときは赤と目玉のような模様が見えました。

クジャクチョウ(タテハチョウ科) 2005年9月19日午前、「日高育成牧場」(北海道浦河町)で撮影

 2005年9月19日午前、「日高育成牧場」(北海道浦河町)で撮影しましたが、多数が草原を飛び交っていました。

クジャクチョウ(タテハチョウ科) 2006年8月6日午前、ピラタス蓼科(長野県茅野市)で撮影

 2006年8月6日午前、ピラタス蓼科(長野県茅野市)で撮影しましたが、スキー場の斜面で吸蜜していました。

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