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<蝶の写真集> タテハチョウ科

メスグロヒョウモン

データ  生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

メスグロヒョウモン(雌黒彪紋)
学 名 Damora sagana
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ドクチョウ亜科
族 名 ヒョウモンチョウ族
属 名 メスグロヒョウモン属
時 期 年1回、6月〜7月、9月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)30-40mm
(開張)65-75mm
生育地 平地の雑木林から山地の樹林周辺

<特徴>
 年1回の発生で、成虫は6月〜7月頃あらわれますが、低山地では真夏には一時夏眠、9月頃再び活動し、平地の雑木林から山地の樹林周辺で見られるタテハチョウの一種です。雄と雌では色合いが大きく異なり、雄の翅の裏側は、後翅に薄黄色地に茶色の線と赤褐色の帯が見られます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)がはっきりしています。しかし、雌では、翅の裏側は緑がかった地色に黒帯と白帯、翅の表側は、黒褐色の地色に白帯と白斑が目立ち、全く別種かと見間違えるほどです。幼虫は、スミレ科植物(タチツボスミレ、ツボスミレ、エイザンスミレなど)を食べます。

<名前の由来>
 雌(メス)の翅が黒(クロ)ぽくなっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 オスには前翅の表側に性標が3本みられます。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 準絶滅危惧(NT2)
「低地から低山帯にかけて、やや局地的に分布する。1960年代までは大宮台地でも記録があったが、近年は記録されていない。東部低地では2014年〜2015年に蓮田市で記録された。丘陵部から低山帯にかけては安定して発生している。」

●県内での希少度 ★★★☆☆

☆生態写真

メスグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2006年7月30日午前、「埼玉県民の森」(秩父郡横瀬町)で撮影

 2006年7月30日午前、標高約900mの「埼玉県民の森」(秩父郡横瀬町)で撮影しました。

メスグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2006年9月10日午前、「美の山公園」(秩父郡皆野町)で撮影

 2006年9月10日午前、標高約580mの「美の山公園」(秩父郡皆野町)で撮影しました。

メスグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2007年7月16日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2007年7月16日午前、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しましたが、しばらく吸蜜していたので、何枚か写真が撮れました。

メスグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、柵に止まっていたのを接写しました。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
   
メスグロヒョウモン♂ 2006年9月10日撮影 メスグロヒョウモン♀ 2007年7月16日撮影

 オスは、褐色の地に黒斑(彪紋)がはっきりしていますし、前翅の表側に3本の性標がみられます。
 メスの表側は、黒褐色の地色に白帯と白斑が目立ち、全く別種かと見間違えるほどです。

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