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<蝶の写真集> アゲハチョウ科

ミヤマカラスアゲハ

データ 生息状況 生態写真

☆データ

ミヤマカラスアゲハ
(深山烏揚羽)
学 名 Papilio maackii
科 名 アゲハチョウ科 
亜科名 アゲハチョウ亜科
族 名 アゲハチョウ族
属 名 アゲハチョウ属
時 期 年2回、3月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)38-75mm
(開張)90-110mm
生育地 山地の樹林帯など
<特徴>
 年2回の発生で、成虫は春から秋まで、山地の樹林帯などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側は、黒っぽく、後翅にオレンジ色の三日月模様が並んでいます。翅の表側は、青っぽい輝きが感じられ、後翅にオレンジ色または青色の三日月模様が並び、尾状突起がありますが、カラスアゲハより一段とメタリックな感じがして、とてもきれいです。林の中を敏速に飛びまわっているのを見かけますが、陽光に輝いて見えます。幼虫は、ミカン科植物(カラスザンショウ、キハダ、ハマセンダンなど)を食べます。

<名前の由来>
 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、山地で多く見られるので深山(ミヤマ)、黒っぽいので烏(カラス)に例えて名付けられました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方がかなり大きいのです。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★☆☆☆
 主として、奥武蔵の山地帯と奥秩父の山間渓谷に生息していますが、ごくまれに丘陵地や平地で発生することもあります。幼虫の食餌植物であるミカン科植物(カラスザンショウ、キハダ、ハマセンダンなど)の周辺や成虫の蜜源となっているツツジ、タンポポ、クサギ等の花で観察することができ、林道などで、集団吸水する場合もあります。

☆生態写真

ミヤマカラスアゲハ夏型♂(アゲハチョウ科) 2006年8月5日午前、中津川林道(秩父市)で撮影

 2006年8月5日午前、中津川林道(秩父市)の標高約900m地点で撮影しましたが、林道上で吸水していました。

ミヤマカラスアゲハ(アゲハチョウ科) 2013年7月20日午後、中津川(秩父市)で撮影

 2013年7月20日午後、中津川(秩父市)で撮影しましたが、ヤマユリの花で吸蜜していました。

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