<蝶の写真集> アゲハチョウ科
ミヤマカラスアゲハ
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<特徴> 年2回の発生で、成虫は春から秋まで、山地の樹林帯などで見られるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側は、黒っぽく、後翅にオレンジ色の三日月模様が並んでいます。翅の表側は、青っぽい輝きが感じられ、後翅にオレンジ色または青色の三日月模様が並び、尾状突起がありますが、カラスアゲハより一段とメタリックな感じがして、とてもきれいです。林の中を敏速に飛びまわっているのを見かけますが、陽光に輝いて見えます。幼虫は、ミカン科植物(カラスザンショウ、キハダ、ハマセンダンなど)を食べます。
<名前の由来> 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、山地で多く見られるので深山(ミヤマ)、黒っぽいので烏(カラス)に例えて名付けられました。 <備考> 春型と夏型があり、夏型の方がかなり大きいのです。 |
☆生息状況
●環境省レッドリスト ―
●埼玉県レッドデータブック(2018) ―
●県内での希少度 ★★☆☆☆
主として、奥武蔵の山地帯と奥秩父の山間渓谷に生息していますが、ごくまれに丘陵地や平地で発生することもあります。幼虫の食餌植物であるミカン科植物(カラスザンショウ、キハダ、ハマセンダンなど)の周辺や成虫の蜜源となっているツツジ、タンポポ、クサギ等の花で観察することができ、林道などで、集団吸水する場合もあります。
ミヤマカラスアゲハ夏型♂(アゲハチョウ科) 2006年8月5日午前、中津川林道(秩父市)で撮影 |
2006年8月5日午前、中津川林道(秩父市)の標高約900m地点で撮影しましたが、林道上で吸水していました。
ミヤマカラスアゲハ(アゲハチョウ科) 2013年7月20日午後、中津川(秩父市)で撮影 |
2013年7月20日午後、中津川(秩父市)で撮影しましたが、ヤマユリの花で吸蜜していました。
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