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<蝶の写真集> アゲハチョウ科

カラスアゲハ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

カラスアゲハ(烏揚羽)
学 名 Papilio bianor
科 名 アゲハチョウ科 
亜科名 アゲハチョウ亜科
族 名 アゲハチョウ族
属 名 アゲハチョウ属
時 期 年2回、4月〜9月
分 布 日本全土
大きさ (前翅長)45-80mm
(開張)75-120mm
生育地 平地から亜高山帯まで広く分布
<特徴>
 年2回の発生で、成虫は春から秋にかけて、平地から亜高山帯まで、日本全土で普通に見られるアゲハチョウの仲間ですが、国内でもいくつかの亜種があります。翅の裏側は、黒っぽく、後翅にオレンジ色の三日月模様が並んでいます。翅の表側は、青っぽい輝きが感じられ、後翅にオレンジ色または青色の三日月模様が並び、尾状突起があります。林の中を敏速に飛びまわっているのを見かけます。幼虫は、ミカン科植物(カラスザンショウ、コクサギ、イヌザンショ、ウンシュウミカン、ナツミカン、ユズなど)を食べます。

<名前の由来>
 花にとまって、密をすう時、羽を揚(あ)げてとまるアゲハチョウの仲間で、黒っぽいので烏(カラス)に例えて名付けられました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。本土亜種、八丈島亜種、トカラ列島亜種、奄美亜種、沖縄亜種、八重山亜種がありますが、沖縄亜種を別種の「オキナワカラスアゲハ」として分類する場合もあります。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★☆☆☆
 埼玉県下全域で見られますが、平地から山地にかけての樹木の多い場所に主に生息しています。幼虫の食餌植物は、市街地では主にサンショウ、丘陵地や山地では主にコクサギ、カラスザンショウ、キハダなどですが、平地には少なく、奥武蔵高原から奥秩父方面では多く見られます。成虫の蜜源となっているツツジ、ブッドレア、ヤブカラシ、クサギ、ヒガンバナなどの花に訪れているのを観察できます。

☆生態写真

カラスアゲハ夏型♀(アゲハチョウ科) 2006年7月31日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影

 2006年7月31日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影しましたが、本土亜種で葉上に止まっていたのを望遠で捉えました。

カラスアゲハ夏型♂(アゲハチョウ科) 2006年8月3日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影

 2006年8月3日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影しましたが、本土亜種でヤブガラシの花で吸蜜していたのを接写しました。

カラスアゲハ春型♂(アゲハチョウ科) 2007年4月30日午後、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2007年4月30日午後、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しましたが、本土亜種でツツジの花で吸蜜していたのを接写しました。

カラスアゲハ夏型♂(あげはちょう科) 2008年6月1日午前、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影

 2008年6月1日午前、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影しましたが、本土亜種でツツジの花で吸蜜していたのを望遠で捉えました。

☆雌雄比較 (本土亜種の夏型)

オス
   
カラスアゲハ♂(アゲハチョウ科) 2008年6月1日午前、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影
メス
 
カラスアゲハ♀(アゲハチョウ科) 2006年7月31日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影

 オスは、表側がメタリックで、前翅中央下方にビロード状の性標があります。
 メスは、表側の前翅が黒っぽくなります。

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