<埼玉県の蝶> シロチョウ科
ツマキチョウ
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<特徴> 年1回の発生で、早春にだけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、北海道〜九州の平地から山地の河川沿い、林縁等の開けたところで見られます。翅の裏側は、木の葉っぱのような迷彩色をしていて、目立たなくなっています。翅の表側は、白色で前翅に黒点があり、オスでは端が黄色になっていて、メスとの識別が容易です。飛び方は、他のシロチョウと比べて直線的で、翅を半開きにして花にとまります。幼虫は、アブラナ科植物(ハタザオ、タネツケバナ、イヌガラシ、ナズナ、ダイコンなど)の花や果実を食べます。
<名前の由来> 白色で前翅の端を意味する褄(ツマ)が黄(キ)色になっているチョウということで名付けられています。 <備考> 特にメスはモンシロチョウと見間違う場合があります。 |
☆生息状況
●環境省レッドリスト ―
●埼玉県レッドデータブック(2018) ―
●県内での希少度 ★★☆☆☆
ほぼ埼玉県下全域で、成虫は春先に見られるシロチョウの一つです。平地から山地の河川沿い、林縁など比較的樹木の多い場所に主に生育していますが、畑地や住宅地でも見かける場合があります。幼虫の食餌植物は、アブラナ科植物(ハタザオ、タネツケバナ、イヌガラシ、ナズナ、ダイコンなど)の花や果実なので、その植物のある周辺で観察できます。
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2006年4月8日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影 |
2006年4月8日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しましたが、林縁をスッーと飛んでいて、たまに羽を休めたところを接写しました。
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2006年4月9日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影 |
2006年4月9日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、数頭が飛び交っていました。
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2006年5月1日午後、見沼通船堀(さいたま市緑区)で撮影 |
2006年5月1日午後、見沼通船堀(さいたま市緑区)で撮影しましたが、川沿いをスッーと飛んでいて、たまに羽を休めたところを接写しました。
ツマキチョウ♂♀(シロチョウ科) 2013年4月28日午後、ポンポン山と「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影 |
2013年4月28日午後、オスをポンポン山(比企郡吉見町)で、メスを「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影しました。
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2016年4月16日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影 |
2016年4月16日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、ムラサキケマンの花で吸蜜していました。
ツマキチョウ♀(シロチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影 |
2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。
オス | |
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2006年5月1日午後、見沼通船堀(さいたま市緑区)で撮影 | |
メス | |
ツマキチョウ♀(シロチョウ科) 2006年5月14日昼、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影 |
オスは、前翅の先端に橙色斑があり、メスにはなく、やや大型なので、識別できます。
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