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<蝶の写真集> タテハチョウ科

アカボシゴマダラ(外来種)

データ 生息状況 生態写真

☆データ

アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)
学 名 Hestina assimilis assimilis
科 名 タテハチョウ科
亜科名 コムラサキ亜科
属 名 アカボシゴマダラ属
時 期 年2〜3回、5月〜9月
分 布 関東、山梨、静岡
大きさ (前翅長)40-53mm
(開張)75-95mm
生育地 平地〜低山地の樹林

<特徴>
 年2〜3回の発生で、成虫は春から秋にかけて関東、山梨県、静岡県の平地〜低山地の樹林で見られるタテハチョウの一種ですが、日本に本来から奄美諸島に生息していたものとは違い、1990年代初めごろに中国大陸から持ち込まれたと思われる外来種です。翅の表裏ともに、黒色地に、白斑が目立ち、口吸が鮮やかな黄色なのが特徴です。春型は白化しますが、夏型には後翅亜外縁に沿って赤斑がみられます。緩やかに飛翔していますが、時々葉上で羽を休めるので、シャッターチャンスがあります。幼虫は、ニレ科植物(エノキなど)を食べます。

<名前の由来>
 胡麻(ゴマ)のように見える斑(マダラ)模様があり、夏型には後翅亜外縁に沿って赤斑(アカボシ)のある蝶という意味で命名されました。

<備考>
 メスは翅形が幅広くなります。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★☆☆☆☆
 ほぼ埼玉県下全域で春から秋まで見られるタテハチョウの仲間ですが、日本の在来種(奄美亜種)ではなく、人為的に中国大陸から持ち込まれた外来種です。埼玉県下では、1995年に浦和市、戸田市、朝霞市で初めて確認され、消長を経て、現在では県下に広く定着しています。低地から山地の樹林地帯に主に生息していますが、市街地のエノキでも見られます。幼虫の食餌植物であるニレ科植物(エノキなど)周辺や、樹液のあるところや腐った果実、路上の吸水でも観察できます。

☆生態写真

アカボシゴマダラの夏型(タテハチョウ科) 2012年9月7日午後、見沼たんぼ(さいたま市緑区)で撮影

 2012年9月7日午後、見沼たんぼの「見沼自然公園」(さいたま市緑区)で撮影しましたが、1頭だけ飛んでいました。

アカボシゴマダラの春型(タテハチョウ科) 2013年5月31日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2013年5月31日午前、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影撮影しました。

アカボシゴマダラの春型(タテハチョウ科) 2013年5月25日午後、ポンポン山(比企郡吉見町)で撮影

 2013年5月25日午後、ポンポン山(比企郡吉見町)で撮影しましたが、樹上に止まったのを望遠で捉えました。

アカボシゴマダラの夏型(タテハチョウ科) 2013年7月21日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影

  2013年7月21日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)の「ピクニックの森」の中で撮影しましたが、1頭だけ飛んでいました。

アカボシゴマダラの春型(タテハチョウ科) 2014年5月29日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影

  2014年5月29日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影しましたが、しばらく樹上に止まっていたので、何回もシャッターが切れました。

アカボシゴマダラの春型と夏型(タテハチョウ科) 2015年6月6日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影

 2015年6月6日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、春型と夏型がいっしょにいました。

アカボシゴマダラの夏型(タテハチョウ科) 2016年10月12日午後、「環境科学国際センター」(加須市)で撮影

 2016年10月12日午後、「国際環境科学センター」(加須市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

アカボシゴマダラの春型(タテハチョウ科) 2017年5月30日午後、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影

 2017年5月30日午後、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影しましたが、葉上に止まっていたのを望遠で捉えました。

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