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<蝶の写真集> タテハチョウ科

コムラサキ

データ  生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

コムラサキ(小紫)
学 名 Apatura metis
科 名 タテハチョウ科
亜科名 コムラサキ亜科
属 名 コムラサキ属
時 期 年1〜3回、5月〜11月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)30-42mm
(開張)60-70mm
生育地 河川敷、公園、市街地など

<特徴>
 年1回、暖かい所では3回ほど発生し、成虫は春から秋まで、河川敷や市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、褐色の地に、前翅には黄褐色と黒の斑模様があり、後翅には赤褐色の線も見られます。翅の表側は、茶褐色の地にオスではオレンジ色の帯が目立ちますが、見る角度によっては紫色に光って見えます。また、メスでは白帯又は黄褐色帯となります。軽快に飛び、とまるときは羽を閉じたり開いたりします。幼虫は、ヤナギ科植物(アカメヤナギ、シダレヤナギ、コリヤナギ、ネコヤナギなど)を食べます。

<名前の由来>
 国蝶オオムラサキよりは小(コ)型で、オスが羽を動かすと、見る角度によって紫(ムラサキ)色に光るので名付けられました。

<備考>
 季節型はありませんが、メスはオスよりやや大きくなります。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★★☆☆
 低地から山地にかけての河辺、渓畔に生息しますが、局地的です。低地、台地では個体数がめっきり減少してきました。

☆生態写真

コムラサキ♀(タテハチョウ科) 2005年7月31日朝、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影

 2005年7月31日朝、荒川の河川敷にある「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しましたが、地上にとまって、羽を開閉していました。

コムラサキ♂(タテハチョウ科) 2006年7月2日午後、「環境科学国際センター」付近(加須市)で撮影

 2006年7月2日午後、「環境科学国際センター」付近(加須市)で撮影しましたが、樹液を吸いに寄ってきていました。

コムラサキ♂(タテハチョウ科) 2006年9月21日昼、見沼たんぼ(川口市)で撮影

 2006年9月21日昼、見沼田んぼの見沼代用水東縁付近(川口市)で撮影しましたが、比較的木の低いところにとまっていたので、望遠でとらえました。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
   
コムラサキ♂(タテハチョウ科)  コムラサキ♀(タテハチョウ科) 

 オスは、翅の表側は、茶褐色の地にオレンジ色の帯が目立ちますが、見る角度によっては紫色に光って見えます。
 メスは、翅の表側は、白帯又は黄褐色帯となります。

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