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<蝶の写真集> タテハチョウ科

クモガタヒョウモン

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

クモガタヒョウモン(雲形彪紋)
学 名 Nephargynnis anadyomene
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ドクチョウ亜科
族 名 ヒョウモンチョウ族
属 名 ミドリヒョウモン属
時 期 年1回、5月〜6月、9月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)35-40mm
(開張)65-70mm
生育地 丘陵地から山地の森林、草地

<特徴>
 年1回の発生で、成虫は5月〜6月頃あらわれますが、低山地では真夏には一時夏眠し、9月〜10月再び活動します。丘陵地から山地の森林、その周辺の草地、林縁部などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、前翅に淡褐色の地に黒斑(彪紋)、後翅は灰色を帯びた黄緑色で雲状にぼやけた模様があり、前縁に小さな白斑があります。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られます。幼虫は、スミレ科植物(オオタチツボスミレ、タチツボスミレ、ミヤマスミレ、パピリオスミレなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅の裏側後翅が雲形(クモガタ)にぼやけた、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 オスには、前翅の表側の内縁付近に黒条の性標があり、メスの方がオスより、表側が全体にやや暗いのです。

☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 準絶滅危惧(NT2)
「低山帯を中心に分布する種で、低地での記録は少ない。大宮台地でも絶滅したと考えられる。丘陵部から低山帯に産地がある。もともと個体数は多くはないが、林縁の草地の草刈がなされなくなって環境が変化したことが減少の一つの要因と考えられる。」

●県内での希少度 ★★★☆☆

☆生態写真

クモガタヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2013年5月31日午後、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影

 2013年5月31日午後、「あじさい山公園」(入間郡越生町)で撮影しましたが、地表にとまっているのを望遠で捉えました。

クモガタヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、ハルジョオンの花で吸蜜していたのを接写しました。

クモガタヒョウモン♂♀(タテハチョウ科) 2016年5月18日午後、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影

 2016年5月18日午後、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影しましたが、オスとメスが交尾しているところを接写しました。

 ☆雌雄比較 

オス  メス
   
クモガタヒョウモン♂ 2016年5月18日撮影 クモガタヒョウモン♀ 2016年10月20日撮影

 オスは、表側の後翅全体に黒斑が広がることと、前翅の内縁近くに黒条の性標がみられます。
 メスは、表側の基部付近が暗色になり、前翅の先端近くに小白斑があるので、識別できます。

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