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<蝶の写真集> タテハチョウ科

ツマグロヒョウモン

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

ツマグロヒョウモン(褄黒彪紋)
学 名 Argyreus hyperbius
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ドクチョウ亜科
族 名 ヒョウモンチョウ族
属 名 ツマグロヒョウモン属
時 期 多化性、4月〜11月
分 布 本州(関東以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)27-38mm
(開張)70-80mm
生育地 河原、畑地、草原、市街地など

<特徴>
 多化性で、成虫は春から晩秋に、本州(関東以西)から沖縄の河原、畑地、草原、市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に斑模様がありますが、前翅には赤色部分が表れます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られますが、メスの前翅の先は黒紫になり、白い帯があります。オスは、占有行動をとることが知られています。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレパンジーなど)を食べます。

<名前の由来>
 メスの前翅の端を意味する褄(ツマ)が黒(クロ)色になっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 季節型はありませんが、オスとメスでかなり模様が異なります。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★☆☆☆☆
 ほぼ埼玉県下全域で、成虫は春から晩秋に見られるタテハチョウの仲間です。以前は、西日本に生息する蝶でしたが、幼虫の食餌植物となるパンジーの植栽拡大や地球温暖化の影響で生息域が北上し、1990年代から埼玉県内でも見られるようになりました。現在では、県内に広く定着していて、普通に見られるようになっています。

☆生態写真

ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2006年7月28日昼、見沼通船堀(さいたま市緑区)で撮影

 2006年7月28日昼、見沼通船堀(さいたま市緑区)で撮影しましたが、とうとう埼玉県まで東進してきたかと思いました。地球温暖化の影響でしょうか...。

ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2006年9月10日昼、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影

 2006年9月10日昼、「美の山公園」(秩父市・皆野町)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2006年10月28日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2006年10月28日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しました。

ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2007年9月16日午前、三峰山(秩父市)で撮影

 2007年9月16日午前、標高1,100mの三峰山(秩父市)で撮影しましたが、地表に止まっていました。

ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2012年10月22日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影

 2012年10月22日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、一瞬翅を開いてくれました。

ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2015年4月29日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影

 2015年7月29日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影しましたが、花上で静止しているところを接写しました。

ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2015年5月23日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2015年5月23日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、花の上に止まっていたのを接写しました。

 ☆雌雄比較 

オス
   
ツマグロヒョウモン♂ 2006年8月19日午後、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影
メス
   
ツマグロヒョウモン♀ 2006年9月25日昼、見沼たんぼ(さいたま市緑区)で撮影

 オスでは、翅の表側は褐色の地に黒斑(彪紋)が一様に見られます。
 メスでは、翅の表側は褐色の地に黒斑(彪紋)が見られますが、前翅の先は黒紫になり、白い帯があります。

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