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<蝶の写真集> タテハチョウ科

サカハチチョウ

データ 生息状況 生態写真

☆データ

サカハチチョウ(逆八蝶)
学 名 Araschnia burejana
科 名 タテハチョウ科
亜科名 タテハチョウ亜科
族 名 タテハチョウ族
属 名 サカハチチョウ属
時 期 年2回、4月〜8月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)20-25mm
(開張)50mm前後
生育地 丘陵地や山地の樹林周辺など

<特徴>
 年2回の発生で、成虫は春から夏に、丘陵地や山地の樹林周辺などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、褐色の地に白く太い帯と細かい白線が複雑に交叉した幾何学模様を作っています。翅の表側は、春型と夏型では大きく異なり、春型では黒と褐色が入り交じった斑模様となり、夏型では、黒褐色の地にイチモンジチョウのような白い帯がはっきりと見えます。いくどとなく羽ばたいて滑空しますが、結構とまってくれるので、撮影のチャンスはあります。幼虫は、イラクサ科植物(アカソ、コアカソ、イラクサなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽を開いたときに特に夏型で、黒褐色の地に白く、逆(サカ)さの「八」の字が浮かび上がって見えるのでこの名前が付きました。

<備考>
 春型と夏型がありますが、同じ蝶とは思えないぐらい文様が異なります。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★★☆☆☆
 埼玉県下では、JR八高線以西の丘陵地から山地で、春から夏まで見られるタテハチョウの仲間です。丘陵地から山地の樹林周辺、草地などに生息し、幼虫の食餌植物であるイラクサ科植物(アカソ、コアカソ、イラクサなど)周辺や成虫の蜜源となるウツギ類、シシウド、オカトラノオなどの各種花、地表での吸水で観察できます。

☆生態写真

サカハチチョウの夏型♀(タテハチョウ科) 2006年7月30日午前、白石峠(比企郡ときがわ町)付近で撮影

 2006年7月30日午前、標高763mの白石峠(比企郡ときがわ町)付近で撮影しました。

サカハチチョウの夏型♀(タテハチョウ科) 2006年8月5日午前、中津川(秩父市)で撮影

 2006年8月5日午前、中津川(秩父市)の標高約750m地点で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

サカハチチョウの夏型♀(タテハチョウ科) 2006年8月20日午後、小倉沢(秩父市)で撮影

 2006年8月20日午後、小倉沢(秩父市)の標高約900m地点で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

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