本文へスキップ

埼玉県内の蝶の観察と写真、資料を掲載しています。

メールでのお問い合わせは
gauss@js3.so-net.ne.jp

<蝶の写真集> タテハチョウ科

サトキマダラヒカゲ

データ 生息状況 生態写真 雌雄比較

☆データ

サトキマダラヒカゲ
(里黄斑日陰)
学 名 Neope goschkevitschii
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ジャノメチョウ亜科
族 名 マネシヒカゲ族
属 名 キマダラヒカゲ属
時 期 年1〜2回、5月〜8月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)26-39mm
(開張)60-65mm
生育地 平地から低山地の雑木林の周辺など

<特徴>
 年1〜2回の発生で、成虫は春から夏まで、平地から低山地の雑木林の周辺などで普通に見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は白と黄と黒の入り交じった文様で、眼状紋が並んでいます。表側は、茶褐色の地色に橙黄色の斑と線が見られます。樹木や地面に時々とまりますが、羽を閉じているので、飛翔時以外に表側を撮影するのは難しいのです。幼虫は、イネ科植物(チシマザサ、シナノザサ、ススキなど)を食べます。

<名前の由来>
 陽光を避けて曇天や夕刻によく飛びまわるヒカゲチョウの中で、里(サト)で多く見られ、黄色の斑(キマダラ)模様があるので命名されました。

<備考>
 ヤマキマダラヒカゲとよく似ていて、識別はなかなか難しいのです。


☆生息状況
●環境省レッドリスト 

●埼玉県レッドデータブック(2018) 

●県内での希少度 ★☆☆☆☆
 ほぼ埼玉県下全域(亜高山帯を除く)で、春から夏まで見られるジャノメチョウの仲間です。平地から低山地の雑木林の周辺などに生息しますが、飛翔力が強いので市街地でも見かける場合があります。幼虫の食餌植物はチシマザサ、シナノザサ、メダケ、アズマネザサなどのタケ・ササ類で、その周辺や樹液や熟した果物、動物の糞などに集まったところを観察できます。標高800〜1,000mでは、近似種ヤマキマダラヒカゲと混在しています。

☆生態写真

サトキマダラヒカゲの夏型(タテハチョウ科) 2005年8月14日午前、見沼たんぼ(さいたま市緑区)で撮影

 2005年8月14日午前、見沼たんぼ(さいたま市緑区)で撮影しました。木にとまって、樹液を吸っていましたが、飛翔する瞬間をとらえて、表側も撮ってみました。

サトキマダラヒカゲの春型(タテハチョウ科) 2006年6月10日昼、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影

 2006年6月10日昼に、「秋ヶ瀬公園」(さいたま市桜区)で撮影しましたが、木の幹にしばらくとまったままでした。

サトキマダラヒカゲの夏型(タテハチョウ科) 2007年8月19日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影

 2007年8月19日午後、「北本自然観察公園」(北本市)で撮影しましたが、木の幹に止まっていました。

サトキマダラヒカゲの夏型(タテハチョウ科) 2012年8月26日午前、「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影

 2012年8月26日午前、狭山丘陵の「さいたま緑の森博物館」(入間市)で撮影しました。

サトキマダラヒカゲの春型(タテハチョウ科) 2013年5月25日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影

 2013年5月25日午後、「八丁湖公園」(比企郡吉見町)で撮影しましたが、木の幹や葉の上に止まっていました。

サトキマダラヒカゲの春型(タテハチョウ科) 2016年5月22日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影

 2016年5月22日午後、「蝶の里公園」(比企郡嵐山町)で撮影しましたが、集まって樹液を吸っていたところを接写できました。

 ☆雌雄比較 春型

オス  メス
   
サトキマダラヒカゲの春型♂(タテハチョウ科) サトキマダラヒカゲの春型♀(タテハチョウ科)

 オスは、腹部が細く、翅の表側は、前翅中央に性標があります。
 メスは、腹部が太く、翅の表側は、黄色斑が発達し、裏側は、オスより淡くなります。

前種へ タテハチョウ科目次 次種へ

……蝶の掲示板を設けています。ぜひご利用下さい……
ガウスの蝶の画像掲示板
蝶についてのご質問、疑問、情報などありましたら書き込んで下さい。私が、お答えいたします。

このページの先頭へ
トップページ INDEXへ
姉妹編「蝶の写真館」へ

*ご意見、ご要望のある方は右記までメールを下さい。よろしくね! gauss@js3.so-net.ne.jp

ナビゲーション