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埼玉県内の蝶の観察と写真、資料を掲載しています。

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<埼玉県の蝶>

「秩父ミューズパーク」の蝶(秩父市)

 2016年以降、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮った写真です。(現在25種)

☆アゲハチョウ科
ウスバシロチョウ
☆シロチョウ科
キタキチョウ ツマキチョウ モンキチョウ スジグロシロチョウ
☆シジミチョウ科
ヤマトシジミ ルリトシジミ ツバメシジミ ムラサキシジミ
ウラギンシジミ    
☆タテハチョウ科
テングチョウ アサギマダラ ヒメウラナミジャノメ クロヒカゲ
コジャノメ メスグロヒョウモン クモガタヒョウモン ツマグロヒョウモン
イチモンジチョウ ミスジチョウ コミスジ
☆セセリチョウ科
ダイミョウセセリ コチャバネセセリ ヒメキマダラセセリ イチモンジセセリ

 「秩父ミューズパーク」は、埼玉県秩父市および秩父郡小鹿野町にまたがる地域にある、埼玉県営及び秩父市営の公園で、271.3ha(埼玉県分117.9ha、秩父市分153.4ha)もの広大なものです。総合保養地域整備法(リゾート法)に基づき埼玉県、秩父市及び西武グループによりリゾート施設が整備され、1991年(平成3)7月にオープンしたました。2006年(平成18)、社会経済情勢の変化により西武グループが開発から撤退し、西武グループの土地及び施設を地元の秩父市に無償譲渡され、2007年(平成19)1月1日から秩父市の施設となり、この区域は「秩父ミューズパークスポーツの森公園」として整備・運営されています。現在、NPO法人「秩父の環境を考える会」によって、ここで、“棚田の再生”、“昆虫の森づくり”が行われています。“昆虫の森づくり”では、市有地における環境調査を行うとともに、ゴルフ場跡地に昆虫の食性や地域の生態系に配慮した樹木の植栽活動を、一般市民、企業の参加のもとで実施されているのです。また、西側斜面には雑木林や渓流に遊歩道もあって、自然観察や散策にはうってつけです。

「秩父ミューズパーク」の地図

ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科)

ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)
学 名 Parnassius glacialis
科 名 アゲハチョウ科 
時 期 年1回、4月〜5月
寒冷地では7月〜8月
分 布 北海道、本州、四国
大きさ (前翅長)26-38mm
(開張)50-65mm
生育地 林縁、草地、畑地など
<特徴>
 早春に年1回だけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、林縁、草地、畑地など見られますが、寒冷地では夏に見られることがあるアゲハチョウの仲間です。翅の裏側は、白地に黒い筋が目立ちます。翅の表側も同様に白地に黒い筋が目立ちますが、体毛がはっきり見えるのが特徴です。頭部近くに黄褐色の毛があることで、ヒメウスバシロチョウと識別されます。ふわふわとあまり羽ばたかずにゆっくりと飛んでいます。幼虫は、ケシ科植物(ムラサキケマン、ジロボウエンコグサ、ヤマエンゴサクなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽が薄く陽光に透けるように見える白い蝶という意味で命名されました。

<備考>
 オスと比べ、メスは体の毛が少ないです。別名:ウスバアゲハ
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花や葉の上に止まっていたところを接写しました。

キタキチョウ(シロチョウ科) 

キタキチョウ(北黄蝶)
学 名 Eurema mandarina
科 名 シロチョウ科 
時 期 年4〜5回、5月〜10月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)18-27mm
(開張)35-45mm
生育地 林縁、河原など
<特徴>
 春から秋まで、低山地から平地の林縁や河原などで普通に見られる黄色っぽいチョウです。翅の裏側は、黄色地に小さな点のような模様が見られます。翅の表側は、黄色で黒い縁が見られますが、前翅の方が黒い部分が多く見られます。幼虫は、マメ科植物(メドハギ、ネムノキなど)を食べます。

<名前の由来>
 黄色いチョウという意味で命名されましたが、その後沖縄県産のキチョウと区別するために、その北(キタ)に生息しているのでこの名前になりました。

<備考>
 夏型と秋型があり、成虫で越冬します。
キタキチョウの夏型(シロチョウ科) 2016年6月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年6月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉や花に止まっていました。

キタキチョウの夏型♀(シロチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上で止まっていました。

キタキチョウの秋型♂(シロチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上や花に止まっていました。


ツマキチョウ(シロチョウ科)

ツマキチョウ(褄黄蝶)
学 名 Anthocharis scolymus
科 名 シロチョウ科 
時 期 年1回、3月〜5月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)20-30mm
(開張)40-50mm
生育地 平地から山地の河川沿い、林縁など
<特徴>
 早春に年1回だけ成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」蝶の一つで、北海道から九州の平地から山地の河川沿い、林縁等の開けたところで見られます。翅の裏側は、木の葉っぱのような迷彩色をしていて、目立たなくなっています。翅の表側は、白色で前翅に黒点があり、オスでは端が黄色になっていて、メスとの識別が容易です。飛び方は、他のシロチョウと比べて直線的で、翅を半開きにして花にとまります。幼虫は、アブラナ科植物(ハタザオ、タネツケバナ、イヌガラシ、ナズナ、ダイコンなど)の花や果実を食べます。

<名前の由来>
 白色で前翅の端を意味する褄(ツマ)が黄(キ)色になっているチョウということで名付けられています。

<備考>
 季節型はありません。
ツマキチョウ♂(シロチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。


モンキチョウ(シロチョウ科)

モンキチョウ(紋黄蝶)
学 名 Eurema hecabe
科 名 シロチョウ科 
時 期 年4〜5回、3月〜11月
分 布 日本全土
大きさ (前翅長)22-33mm
(開張)40-50mm
生育地 公園、畑地、河原など
<特徴>
 早春から晩秋まで、畑地、草原、河原、公園などで、一般的に見られる黄色っぽいチョウですが、メスには白っぽいのがいて、一見モンシロチョウと見間違えることもあります。各種の花で蜜を吸っていますが、動きが活発で、なかなか撮れない時があります。幼虫はシロツメクサ、クサフジ、レンゲソウ、コマツナギ、ミヤコグサなどの各種マメ科植物を食べます。

<名前の由来>
 羽に紋のある黄色いチョウという意味で命名されています。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方がやや大きいのです。
モンキチョウの春型♀(シロチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、地表の草に止まっていました。

モンキチョウの夏型♂(シロチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、地表に止まっていました。


スジグロシロチョウ(シロチョウ科) 

スジグロシロチョウ(筋黒白蝶)
学 名 Pieris melete
科 名 シロチョウ科 
時 期 年4〜5回、3月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)24-35mm
(開張)50-60mm
生育地 低地の林周辺、耕作地、市街地など
<特徴>
 初春から秋まで、低地の林周辺、耕作地、市街地など、一般的に見られる白色っぽいチョウですが、一見モンシロチョウヤマトスジグロシロチョウと見間違えることもあります。翅の裏側は、白色で黒斑と黒い筋があります。翅の表側は、白色地に黒斑と黒い筋があります。幼虫は、アブラナ科植物(イヌガラシ、ハタザオなど)を食べます。

<名前の由来>
 シロチョウの仲間で、羽に黒い筋があるチョウという意味で命名されています。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方がやや大きいのです。
スジグロシロチョウ春型♂(シロチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

スジグロシロチョウ春型♀(シロチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、ハルジョオンの花で吸蜜していました。

スジグロシロチョウ夏型♀(シロチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

 


ヤマトシジミ (シジミチョウ科) 

ヤマトシジミ (大和小灰)
学 名 Pseudozizeeria maha
科 名 シジミチョウ科 
時 期 年数回、3月〜11月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)9-16mm
(開張)20-28mm
生育地 道端、野原、庭など

<特徴>
 早春から晩秋まで、草地や人家周辺で普通に見られる、小型のシジミチョウです。翅の裏側には、灰色地に黒い斑紋列が見られます。表側は少し光沢のある空色ですが、メスは黒っぽいものが見られます。地表近くを忙しげに飛んで、シロツメクサなどで吸蜜していますが、動きが速いのでなかなかシャッターを切らせてくれません。幼虫はカタバミを食します。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、日本(ヤマト)に広く分布していることから名付けられました。

<備考>
 カタバミのあるところに出没します。

ヤマトシジミ♂ (シジミチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

ヤマトシジミ♂(シジミチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、ハルジョオンの花で吸蜜していました。

ヤマトシジミ♂(シジミチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、カタバミの花で吸蜜していました。

ヤマトシジミ♀(シジミチョウ科) 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


ルリシジミ(シジミチョウ科)

ルリシジミ(瑠璃小灰)
学 名 Celastrina argiolus
科 名 シジミチョウ科 
時 期 年4〜5回、3月〜11月
分 布 日本各地
大きさ (前翅長)12-19mm
(開張)27-33mm
生育地 草地、雑木林周辺、人家周辺など
<特徴>
 春から秋まで、雑木林や人家の周辺を忙しげに飛んでいる、白っぽいシジミチョウです。翅の裏側は、灰色地に小さい黒斑が並んでいます。表側は青色ですが、メスでは薄く縁の黒っぽい部分が広くなります。幼虫は、マメ科、ミズキ科、バラ科など、各種の植物の花やつぼみを食べます。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、翅の表側が瑠璃(ルリ)色をしているので名付けられました。

<備考>
 季節差はオスにはほとんどなく、メスには少し見られます。
ルリシジミ (シジミチョウ科) 2016年6月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年6月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に羽を休めたところを接写しました。


ツバメシジミ(シジミチョウ科)

ツバメシジミ (燕小灰)
学 名 Everes argiades
科 名 シジミチョウ科
時 期 年4回、4月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)9-19mm
(開張)25mm前後
生育地 草地、河川堤防など
<特徴>
 春から秋まで、草地や河原で普通に見られる小型のシジミチョウです。後翅の裏側には、オレンジ色の紋があり、表側はオスは、青紫色ですが、メスは黒っぽくなります。また、後翅に糸のような短い尾(尾状突起)があるのが特徴です。地表近くを軽々と飛んでいて、時々各種の花や地表にとまります。幼虫は、マメ科植物(シロツメクサレンゲソウ、ナンテンハギ、ヤマハギ、コマツナギなど)を食します。


<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、後羽にツバメの尾のような細長い突起があることから名付けられました。

<備考>
 日当たりの良い場所を好みます。
ツバメシジミの夏型♂ (シジミチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花や葉上に止まっていました。

ツバメシジミの夏型♂ (シジミチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


ムラサキシジミ(シジミチョウ科)

ムラサキシジミ(紫小灰)
学 名 Narathura japonica
科 名 シジミチョウ科
時 期 年2〜4回、6月〜10月
分 布 本州(関東以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)14-22mm
(開張)30-40mm  
生育地 常緑林など
<特徴>
 初夏から秋まで、常緑林周辺などで見られる、シジミチョウの一種ですが、成虫で越冬するので、冬から春に見られることもあります。翅の表側は紫藍色部分を囲むように外縁黒帯がありますが、メスの方が広くなります。裏側は、目立たない黒褐色で、黒っぽい斑と帯が見られます。林の中をすばやく飛翔しますが、たまに低木で羽を休めてくれるので撮影できる場合があります。幼虫は、ブナ科植物(アラカシ、アカガシ、イチイガシ、コナラなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、翅の表側が紫(ムラサキ)色に輝いて見えることから名付けられました。

<備考>
 成虫で越冬します。
ムラサキシジミ(シジミチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉の上に止まっていたので接写できました。

ムラサキシジミ(シジミチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


ウラギンシジミ(シジミチョウ科)

ウラギンシジミ (裏銀小灰)
学 名 Curetis acuta
科 名 シジミチョウ科 
時 期 年2〜5回、6月〜10月
分 布 本州(関東以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)19-27mm
(開張)37-40mm
生育地 林縁、市街地など

<特徴>
 初夏から秋まで、林縁や市街地などで見かけるモンシロチョウより少し小さいくらいのシジミチョウです。翅の裏側は銀白色をしていますが、表側はオスが茶褐色地にオレンジ色の紋、メスは茶色地に青灰色の紋を持っています。幼虫は、マメ科植物(フジクズ、クララなど)の花やつぼみを食べます。

<名前の由来>
 羽を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、羽の裏が白っぽく銀色に見えることから名付けられました。

<備考>
 シジミチョウの仲間では大型です。

ウラギンシジミ♀ (シジミチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


テングチョウ(タテハチョウ科)

テングチョウ(天狗蝶)
学 名 Libythea celtis
科 名 タテハチョウ科
時 期 通常年1回、5月〜11月
分 布 日本各地
大きさ (前翅長)19-29mm
(開張)40〜50mm  
生育地 広葉樹林の周辺など
<特徴>
 春から秋まで、広葉樹林の周辺などで見られますが、成虫で越冬するので、暖かい冬の日に出てくる場合があります。系統的に古い蝶といわれており、日本で生息しているのは、1属1種のみです。翅の裏側は枯葉模様で、木の枝にとまっているとわからなくなります。表側は、茶褐色の地色に大きなオレンジ斑が見られます。また、頭部に鼻のように見える下唇鬚(パルピ)があるのが特徴となっています。幼虫は、ニレ科植物(エノキ、エゾエノキ、クワノハエノキ)を食べます。

<名前の由来>
 頭部が天狗の鼻のように見えることからテングチョウと名付けられました。

<備考>
 成虫で越冬します。本土亜種と南西諸島亜種があります。
テングチョウ♀(タテハチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、地表に止まっていました。

テングチョウ(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、地表に止まっていました。


アサギマダラ(タテハチョウ科)

アサギマダラ(浅葱斑)
学 名 Parantica sita
科 名 タテハチョウ科 
時 期 年2〜3回、4月〜10月
分 布 本州(関東以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)43-65mm
(開張)100mm前後
生育地 市街地から高山帯まで
<特徴>
 春から秋まで、市街地から高山帯までいろいろなところで見られるマダラチョウの仲間です。翅の裏側と表側は黒褐色の地に浅葱(アサギ)色の斑模様が見られますが、後翅の外縁は赤褐色になります。ほとんどはばたかず、ふわふわと舞っていますが、移動性が強く、長距離移動をする渡り蝶として知られています。幼虫は、ガガイモ科植物(キジョラン、イケマなど)を食べます。

<名前の由来>
 葱(ねぎ)の若芽に因んだ青み勝ちの浅い緑青色(アサギ)をした斑(マダラ)模様のある蝶という意味で命名されました。

<備考>
 季節型はありません。
アサギマダラ♀(タテハチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科)

ヒメウラナミジャノメ
(姫裏波蛇目)
学 名 Ypthima argus
科 名 タテハチョウ科
時 期 年3〜5回、3月〜9月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)18-24mm
(開張)33-40mm
生育地 草地、林縁など
<特徴>
 早春から秋まで、草地や林縁などで普通に見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に、さざ波のような模様が出ていて、眼状紋が前翅に1個、後翅に5個以上見られます。表側は茶色の地色に大きな眼状紋が前翅左右に1個ずつ、後翅左右に2個ずつが目立ちます。草の上を低空で、リズミカルに飛んで、各種の花で吸蜜します。幼虫はカヤツリグサ科・イネ科植物(チジミザサ、ススキなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅にヘビの目玉に似た丸い眼状紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、小さく愛らしいのでヒメ(姫)、翅の裏側がさざ波のような模様になっているので(裏波)が付きました。

<備考>
 都市部では減少してきています。 
ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


クロヒカゲ(タテハチョウ科)

クロヒカゲ(黒日陰)
学 名 Lethe diana
科 名 タテハチョウ科
時 期 年3回、5月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)23-33mm
(開張)50-60mm
生育地 平地から亜高山帯
<特徴>
 春から初秋まで、平地から亜高山帯などで広く見られるジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は黒褐色の地色に白線と大小の眼状紋が見られます。表側は黒褐色の地色に小さな眼状紋があります。俊敏に飛ぶので、なかなかカメラには収まってくれません。幼虫は、イネ科植物(チシマザサ、ネザサ、クマザサなど)を食べます。

<名前の由来>
 陽光を避けて曇天や夕刻によく飛びまわるヒカゲチョウの中で、黒っぽい色をしているので命名されました。

<備考>
 メスはオスに比べて翅の表側の色がやや淡いのです。本土亜種と御蔵島亜種があります。
クロヒカゲ(タテハチョウ科) 2016年6月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年6月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、木の上に止まっていました。

クロヒカゲ(タテハチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたしましたが、地表や葉上に止まっていました。

クロヒカゲ(タテハチョウ科) 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

コジャノメ(タテハチョウ科)

コジャノメ(小蛇目)
学 名 Mycalesis francisca
科 名 タテハチョウ科
時 期 年2〜3回、4月〜10月
分 布 本州〜九州
大きさ (前翅長)20-30mm
(開張)40-50mm
生育地 雑木林内や周辺
<特徴>
 春から秋まで、本州から九州の雑木林内やその周辺の暗い環境を好むジャノメチョウの仲間です。翅の裏側は黒褐色の地色に白線と大小の眼状紋が並んでいますが、地色が濃く、白線が少し湾曲し、やや紫がかっていることで、ヒメジャノメと区別されます。表側は茶色の地色に、前翅では大小2つの眼状紋が左右にあり、後翅では小さいのが左右に一つずつあります。飛び方は、比較的緩やかで、葉や地表にとまりやすいので、シャッターを切れるチャンスがあります。幼虫はイネ科植物(チジミザサ、ススキ、アシボソ、アブラススキなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅にヘビの目玉に似た丸い眼状紋(蛇の目)があることで命名されたジャノメチョウの仲間で、ジャノメチョウより小さいのでコ(小)が付きました。

<備考>
 夏型は前翅の眼状紋が大きくなります。
コジャノメの春型(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、地表や葉上に止まっていました。

コジャノメの夏型(タテハチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


メスグロヒョウモン(タテハチョウ科)

メスグロヒョウモン(雌黒彪紋)
学 名 Damora sagana
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ドクチョウ亜科
属 名 メスグロヒョウモン属
時 期 年1回、6月〜7月、9月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)30-40mm
(開張)65-75mm
生育地 平地の雑木林から山地の樹林周辺

<特徴>
 年1回の発生で、6月〜7月頃あらわれますが、低山地では真夏には一時夏眠、9月頃再び活動し、平地の雑木林から山地の樹林周辺で見られるタテハチョウの一種です。雄と雌では色合いが大きく異なり、雄の翅の裏側は、後翅に薄黄色地に茶色の線と赤褐色の帯が見られます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)がはっきりしています。しかし、雌では、翅の裏側は緑がかった地色に黒帯と白帯、翅の表側は、黒褐色の地色に白帯と白斑が目立ち、全く別種かと見間違えるほどです。幼虫は、スミレ科植物を食べます。

<名前の由来>
 雌(メス)の翅が黒(クロ)ぽくなっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 オスには前翅の表側に性標が3本みられます。埼玉県レッドデータブック準絶滅危惧

メスグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、木や葉上に止まっていました。

メスグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しました。

クモガタヒョウモン(タテハチョウ科)

クモガタヒョウモン(雲形彪紋)
学 名 Nephargynnis anadyomene
科 名 タテハチョウ科
亜科名 ドクチョウ亜科
属 名 ミドリヒョウモン属
時 期 年1回、5月〜6月、9月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)35-40mm
(開張)65-70mm
生育地 丘陵地から山地の森林、草地

<特徴>
 5月〜6月頃あらわれますが、低山地では真夏には一時夏眠し、9月〜10月再び活動します。丘陵地から山地の森林、その周辺の草地、林縁部などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、前翅に淡褐色の地に黒斑(彪紋)、後翅は灰色を帯びた黄緑色で雲状にぼやけた模様があり、前縁に小さな白斑があります。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られます。幼虫は、スミレ科植物(オオタチツボスミレ、タチツボスミレ、ミヤマスミレ、パピリオスミレなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅の裏側後翅が雲形(クモガタ)にぼやけた、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 オスには、前翅の表側の内縁付近に黒条の性標があり、メスの方がオスより、表側が全体にやや暗いのです。埼玉県レッドデータブック準絶滅危惧

クモガタヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、ハルジョオンの花で吸蜜しているところを接写しました。

クモガタヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年10月20日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜しているところを接写しました。


ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)

ツマグロヒョウモン(褄黒彪紋)
学 名 Argyreus hyperbius
科 名 タテハチョウ科
時 期 多化性、4月〜11月
分 布 本州(近畿以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)27-38mm
(開張)70-80mm
生育地 河原、畑地、草原、市街地など
<特徴>
 多化性で、春から晩秋に、本州(近畿以西)から沖縄の河原、畑地、草原、市街地などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に斑模様がありますが、前翅には赤色部分が表れます。翅の表側は、褐色の地に黒斑(彪紋)が見られますが、メスの前翅の先は黒紫になり、白い帯があります。幼虫は、スミレ科植物(スミレ、タチツボスミレなど)を食べます。

<名前の由来>
 メスの前翅の端を意味する褄(ツマ)が黒(クロ)色になっている、彪紋(ヒョウモン)蝶という意味で名付けられました。

<備考>
 季節型はありませんが、オスとメスでかなり模様が異なります。
ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ科) 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


イチモンジチョウ(タテハチョウ科)

イチモンジチョウ(一文字蝶)
学 名 Limenitis camilla
科 名 タテハチョウ科
時 期 年2〜3回、5月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)24-36mm
(開張)45-55mm
生育地 雑木林周辺、都市郊外など
<特徴>
 年2〜3回発生し、雑木林周辺、都市郊外などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は、黄褐色の地に、白帯と黒の斑模様が見られます。翅の表側は、黒褐色の地に白い帯が目立ち、羽を開いているときには、1本の帯のように見えます。あまり羽をはばたかずに滑空するように飛び、時々木々にとまります。幼虫は、スイカズラ科植物(スイカズラ、ヒョウタンボク、ハコネウツギなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽を開くと、前翅と後翅の模様が繋ながって、白い帯が、一(イチ)の文字(モンジ)のように見えるので名付けられました。

<備考>
 季節型はありません。
イチモンジチョウ(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、地表に止まっていました。


ミスジチョウ(タテハチョウ科)

ミスジチョウ(三筋蝶)
学 名 Neptis philyra
科 名 タテハチョウ科
時 期 年1回、6月〜7月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)31-37mm
(開張)65mm前後
生育地 山地の樹林など
<特徴>
 年1回夏に、山地の樹林などで見られるタテハチョウの一種です。翅の裏側は茶色地に白線が入り、表側は濃茶色地に三本の白い帯が目立ちます。ゆるやかに、スーッと飛ぶ独特な飛び方をします。幼虫は、カエデ科植物(カエデ、ヤマモミジ、タカオカエデなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽を開いた時の模様が、白い3本の横筋線が目立つので「ミスジ」と命名されました。

<備考>
 オスとメスが似ています。埼玉県レッドデータブック準絶滅危惧
ミスジチョウ(タテハチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


コミスジ(タテハチョウ科)

コミスジ(小三筋)
学 名 Neptis sappho
科 名 タテハチョウ科
時 期 年2〜3回、4月〜10月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)22-30mm
(開張)45-54mm
生育地 都市郊外、山地、林縁
<特徴>
 春から秋まで、林縁や都市郊外などでも普通に見られる小さめのタテハチョウです。翅の裏側は茶色地に白線が入り、表側は濃茶色地に三本の白い帯が目立ちます。羽をパタパタさせながら、スーッと飛ぶ独特な飛翔を見せますが、ちょっと鈍感なのか、近づいても動かないことがあるので、結構カメラに収まってくれます。幼虫はマメ科植物(クズフジ、ヤマハギなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽を開いた時の模様が、白い3本の横筋線が目立つので「ミスジ」と命名されたのですが、その中では小型なので頭に「コ」がつきました。

<備考>
 オスとメスが似ています。
コミスジ(タテハチョウ科) 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年4月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

コミスジ(タテハチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


ダイミョウセセリ(セセリチョウ科)

ダイミョウセセリ(大名せせり)
学 名 Daimio tethys
科 名 セセリチョウ科
時 期 年2〜3回、5月〜9月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)15-21mm
(開張)32-36mm  
生育地 山地から平地にある雑木林の林縁
<特徴>
 春から初秋まで、北海道〜九州の山地から平地にある雑木林の林縁で見られるセセリチョウの仲間ですが、関東地方では年3回の発生となります。翅の表側は黒っぽく、前翅に大きな白斑が目立ち、後翅に白帯がはっきり現れるのが「関西型」、不明瞭なのが「関東型」とされています。翅の裏側もほぼ同様ですが、常に羽を開いてとまるので、裏側を撮影するのはなかなか難しいのです。また、結構敏捷に飛んでいます。幼虫は、ヤマイモ科植物(ヤマノイモ、トコロ、ツクネイモニガガショウ、ヒメドコロなど)を食べます。

<名前の由来>
 ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、江戸時代の大名(ダイミョウ)家の羽織袴の紋所を連想させることから名付けられたとか...。

<備考>
 季節型はありません。
ダイミョウセセリ(セセリチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、後翅の白帯が不明瞭な「関東型」です。

ダイミョウセセリ(セセリチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていたのを接写しました。


コチャバネセセリ(セセリチョウ科)

コチャバネセセリ
(小茶羽せせり)
学 名 Thoressa varia
科 名 セセリチョウ科
時 期 年2回、5月〜9月
分 布 北海道〜九州
大きさ (前翅長)14-19mm
(開張)30-36mm  
生育地 平地、山地など
<特徴>
 春から初秋まで、平地や山地などで見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は麦わら色で白斑があり、黒い脈が目立つのが特徴です。表側は、黒褐色の地色ですが、前翅には白斑が見られます。幼虫は、イネ科植物(メダケ、ミヤコザサなど)を食べます。

<名前の由来>
 ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、その中では小型で茶色っぽい羽に見えることから名付けられました。

<備考>
 春型と夏型がありますが、夏型は羽を縁取る縁毛が白黒交互になります。
コチャバネセセリ(セセリチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上や花に止まっていました。

コチャバネセセリ(セセリチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。


ヒメキマダラセセリ(セセリチョウ科)

ヒメキマダラセセリ
(姫黄斑せせり)
学 名 Ochlodes ochraceus
科 名 セセリチョウ科
時 期 年2回、5月〜9月
分 布 本州〜九州
大きさ (前翅長)12-17mm
(開張)25-32mm  
生育地 樹林周辺、草地など
<特徴>
 春から初秋まで、樹林周辺、草地などで見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は黄褐色で前翅に黒斑が見られます。表側は、オスでは、褐色の地色ですが、外縁に黒い帯が目立ち、前翅の性標もはっきりしています。またメスでは、全体的に黒っぽい中に黄褐色の斑模様が見られます。とても敏捷に飛ぶので、追いかけるのはたいへんです。幼虫は、イネ科植物(チヂミザサ、ヤマカモアシボソなど)を食べます。

<名前の由来>
 ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、オスは黄色地に黒っぽい斑模様(キマダラ)が見られ、また小さく愛らしいのでヒメ(姫)が付きました。

<備考>
 オスとメスでは翅の表側は、かなり印象が違います。
ヒメキマダラセセリ♂(セセリチョウ科) 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年5月18日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。

ヒメキマダラセセリ♀(セセリチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、葉上に止まっていました。


イチモンジセセリ(セセリチョウ科)

イチモンジセセリ
(一文字せせり)
学 名 Parnara guttata
科 名 セセリチョウ科
時 期 年2〜3回、6月〜11月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)15-21mm
(開張)35mm前後
生育地 市街地、山地
<特徴>
 初夏から秋まで、市街地や草原、山地などいたる所で普通に見られるセセリチョウの仲間です。翅の裏側は薄茶色の地色に白銀の斑点が見られますが、特に後翅の白銀模様が一列になった、一文字模様を見せるのが特徴です。表側は裏側より濃い茶色の地色に白銀模様が見られます。一見ガの仲間と見間違えやすく、集団で移動することが知られています。幼虫は、イネ科、カヤツリグサ科の各種を食べますが、特にイネに有害で、駆除の対象とされています。

<名前の由来>
 ひっかいてほじくるという意味の「セセリ」から命名されたセセリチョウの一種で、後羽の白色の斑紋が一列(一文字)に並んでいるところから名付けられました。


<備考>

幼虫は、別名:イネツトムシとも呼ばれています。

イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年7月25日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、アカツメクサの花で吸蜜していました。

イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年8月26日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。

イチモンジセセリ(セセリチョウ科) 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影

 2016年9月27日午前、「秩父ミューズパーク」(秩父市)で撮影しましたが、花で吸蜜していました。


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